SAY I LOVE YOU.
絶対行きたくないし。
ライブハウスとか、絶対うるさいだけだもん。そこの人気グループが来るなら尚更。
キラキラと輝く琴乃にそっぽ向けて、「…行かない」と呟き、また机に伏せた。
「なんでー!?ダメダメ!絶対羽菜は行かないとなの!!」
「やだよ、面倒くさい」
「ダメぇー!!乙葉さんに怒られるじゃんっ!!」
「や。誰だし、乙葉さんって。」
ギャーギャー喚く琴乃のせいでクラスの注目を浴びてしまう。
それにまったく気づいてない琴乃はなおも騒ぐ、だからあたしはとりあえず場所を変えようと、
席を立ち、琴乃の腕をつかんで教室を出た。