紅の姫
「姫」
真っ暗な部屋に一人の男の声が響く
一見、その男しかいないように見える、が
「今は会議中だぞ」
また一人、別の声が響いた
姿は見えない
だけれども声はする
暗いから…というのはまず理由にならない
普通ならどんなに暗くても気配はするのだから
「…申し訳ございません。ですが、なにとぞ…」
「…くどいのだ」
「…黙れ。…どうした?」
第三者の声が聞こえると、先程の男は黙った
第三者の声は、女の声…だった
真っ暗な部屋に一人の男の声が響く
一見、その男しかいないように見える、が
「今は会議中だぞ」
また一人、別の声が響いた
姿は見えない
だけれども声はする
暗いから…というのはまず理由にならない
普通ならどんなに暗くても気配はするのだから
「…申し訳ございません。ですが、なにとぞ…」
「…くどいのだ」
「…黙れ。…どうした?」
第三者の声が聞こえると、先程の男は黙った
第三者の声は、女の声…だった