桃染蝶
「・・・
俺は、まだ何者にも
なっちゃいねえ
アニキが歩む道その後を
ただ、虫ケラのように
這ってるだけの半端者
誇れるものもなく
この手には何もない」
「ショウ?」
私を強く抱き寄せ、甘え
ながら貴方は言うの。
「俺は
アニキになりたい
いやっ、アニキ以上の
男になりたい
いつか
アニキを超えたい」
正二・・・
貴方は、きっと
ヤクザをやめられない。
『薄情な男と・・・
一緒にいたいだなんて
想わない』
「カヤコ、どうすればいい?
おまえは、こんなにも
薄情な俺を嫌う?」
俺は、まだ何者にも
なっちゃいねえ
アニキが歩む道その後を
ただ、虫ケラのように
這ってるだけの半端者
誇れるものもなく
この手には何もない」
「ショウ?」
私を強く抱き寄せ、甘え
ながら貴方は言うの。
「俺は
アニキになりたい
いやっ、アニキ以上の
男になりたい
いつか
アニキを超えたい」
正二・・・
貴方は、きっと
ヤクザをやめられない。
『薄情な男と・・・
一緒にいたいだなんて
想わない』
「カヤコ、どうすればいい?
おまえは、こんなにも
薄情な俺を嫌う?」