桃染蝶
私は、この腕に貴方を
抱きしめる。

「ショウ
 
 嫌ったりしないよ」

貴方が一番、自分の中に棲む
薄情な人間を歯痒く想い、戒め
懲らしめたい気持ちでいっぱい
なこと、私にはわかるよ。

どうしようもない想いが
駆け巡る・・・

「もう
 
 この話はおしまい」

「カヤコ・・・」

眠る前に、もう一度

もう一度・・・

愛をください。


私は、貴方に愛を捧げ

貴方は、私に愛をくれる。
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