桃染蝶
「・・・
 ショウには、ずっと以前から
 私よりも好きな人がいるんで
 す

 きっと、念願叶って、彼女に
 振り向いてもらえたショウは
 
 私と、この子が邪魔になり
 捨てた・・・」

正二が、ずっと想いを寄せてる
女を、俺は知ってる。

『イチヤ・・・』

「まさか・・・
 そんなはずはない

 カヤとショウが在り得ない」

「やっぱり

 お兄さんも本当は
 ご存知なんですね
 
 カヤコという名の
 女性のことを?」

花夜子と正二

「ああ
 
 カヤコは、俺の妹

 俺とショウの、妹だ」
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