桃染蝶
「グダグダやってる時間は
俺にはない
ショウにハツマ、おまえ等
ビビってんじゃねえぞ
俺について来れねえなら
今すぐヤクザなんてやめろ」
冷めた視線、こんな一夜を見る
のは久しぶりで、正二と初馬の
足が竦む。
全てが順調に進み、平和ボケ
の日々。
「行かねえなら、おとなしく
留守番してろ
俺、ひとりで充分だ
俺の最後は、俺が飾る」
「アニキの最後?
アニキ、そういう事なら
行かねえ訳にはイカねえな
なあ、ハツマ?」
「ああ
親父の為に散るのは
この組を立ち上げた
俺達だけで充分」
顔見知りの連中が集う。
一夜は、片側の口角を
上げて悪戯に微笑んだ。
「バカ言えよ
誰が散るって言った?
俺は死なねえし
誰も死なせない」
俺にはない
ショウにハツマ、おまえ等
ビビってんじゃねえぞ
俺について来れねえなら
今すぐヤクザなんてやめろ」
冷めた視線、こんな一夜を見る
のは久しぶりで、正二と初馬の
足が竦む。
全てが順調に進み、平和ボケ
の日々。
「行かねえなら、おとなしく
留守番してろ
俺、ひとりで充分だ
俺の最後は、俺が飾る」
「アニキの最後?
アニキ、そういう事なら
行かねえ訳にはイカねえな
なあ、ハツマ?」
「ああ
親父の為に散るのは
この組を立ち上げた
俺達だけで充分」
顔見知りの連中が集う。
一夜は、片側の口角を
上げて悪戯に微笑んだ。
「バカ言えよ
誰が散るって言った?
俺は死なねえし
誰も死なせない」