桃染蝶
「アニキ?」

「なあ、俺がおまえ等に
 嘘、ついた事あるか?」

今まで、一夜が吐いた言葉
は必ず現実の物となった。

「俺は、負けねえし
 おまえ等も死なねえ」

一夜の言葉と共に扉が開け放つ

そこには、一夜の背中。

貴方のその背には、龍になる事
をずっと夢見てる蛇が棲む。

二頭の龍に絡みつく、蛇。

憧れは、止まない・・・


Snake Dream・・・


おまえは、この夜に成る。


乗り捨てられた車

降り立つ、その場所は
埠頭の倉庫、敵の隠れ家。

その中では、違法な行為が
毎夜、行われている。
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