桃染蝶
「やる気

 ないんじゃねえの?」

兄貴の元、ダチ(親友)
兄貴の事を知ってる奴等は、皆
俺よりも初馬を押す事は、始め
からわかっていた。

でも、どうしても俺は、高月組
の二代目にならなきゃならねえ

どうしたって、ならなければ。

兄貴が作った、この組を
兄貴のいない、この組を
守るのは、俺しかいない。

それが、この俺の役目。

その為なら、俺は何だってする

金にものを言わせる行為は
もちろん、女を宛がっての接待
汚い事、何でも、全て、遣って
退けてやる。

初馬を殺さなければ跡目相続の
決着がつかないと言うのなら
俺は、躊躇うことなく奴を殺す
だろう。


俺は、そういう男


薄情な男
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