桃染蝶
ここは、現在の庵の家
寝室のドアの前。
「親父?」
「カイリ」
首を振る、董。
室内、庵の手には奇跡的に
みつかった母、花夜子の
一夜に宛てた最後の手紙。
『庵へ・・・・
愛する人からの最高の贈り物
はイオリ、あなたです
ママはあなたを愛しています
永久に』
病院で入院中の正二はある願い
を見舞いに来ていた庵にした。
「イオリ、一度だけおまえを
抱きしめていいか?」
「はい」
年老いた親の腕に抱かれる、庵
「おまえの親父は
イチヤのアニキ
ただ、一人
だから、俺の死を
悲しまなくていい」
寝室のドアの前。
「親父?」
「カイリ」
首を振る、董。
室内、庵の手には奇跡的に
みつかった母、花夜子の
一夜に宛てた最後の手紙。
『庵へ・・・・
愛する人からの最高の贈り物
はイオリ、あなたです
ママはあなたを愛しています
永久に』
病院で入院中の正二はある願い
を見舞いに来ていた庵にした。
「イオリ、一度だけおまえを
抱きしめていいか?」
「はい」
年老いた親の腕に抱かれる、庵
「おまえの親父は
イチヤのアニキ
ただ、一人
だから、俺の死を
悲しまなくていい」