桃染蝶
庵へと伸びる、正二の手。

「カヤコ・・・」


わたしの願い

それは、ただ一つ

あなたに触れて

あなた色に染まりたい。


でも、その願いは

永久に叶わない。


それならば

あなた色に近づきたい。


「俺は
 
 アンタになりてえ」


貴方に・・・
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