藤井先輩と私。
「本当は、パパさんのこと大好きなんですよね?」
「嫌いだなんて、嘘」
でしょ?先輩。
小さな頃、私だってママのように綺麗になりたいって思ったことがあった。
子供の頃に憧れるものって、実は親の職業とかだったりする人が結構いる。
先輩だってパパさんのように、なりたかったんだと思う。
「……小さいころな?母さんもいて、まだ杏奈が生まれて間もないころ。親父の部屋にこっそり忍び込んだことがあってん」
「はい」
「そこで、家の模型を見つけたんだ。机の上に置いてあって、≪我が家≫っていう紙が貼ってあった。屋根を持ち上げると、中まで精密に作ってあって、家具や内装まで綺麗に作られてた」
「はい」
「親父は家を造るのが仕事だって母さんから聞いてたから、子供ながらに俺は家具をインテリアをデザインして、親父のデザインした家に俺のデザインしたインテリアを置きたいなって思ってた」
それが先輩の夢の始まり。
「嫌いだなんて、嘘」
でしょ?先輩。
小さな頃、私だってママのように綺麗になりたいって思ったことがあった。
子供の頃に憧れるものって、実は親の職業とかだったりする人が結構いる。
先輩だってパパさんのように、なりたかったんだと思う。
「……小さいころな?母さんもいて、まだ杏奈が生まれて間もないころ。親父の部屋にこっそり忍び込んだことがあってん」
「はい」
「そこで、家の模型を見つけたんだ。机の上に置いてあって、≪我が家≫っていう紙が貼ってあった。屋根を持ち上げると、中まで精密に作ってあって、家具や内装まで綺麗に作られてた」
「はい」
「親父は家を造るのが仕事だって母さんから聞いてたから、子供ながらに俺は家具をインテリアをデザインして、親父のデザインした家に俺のデザインしたインテリアを置きたいなって思ってた」
それが先輩の夢の始まり。