藤井先輩と私。
嫌いじゃないって、突然言われた。



放課後の誰もいない教室で。


私、今日、日直で一人残ってて花瓶の水を変えようと教室を出ようとしたとき。




そいつは、話したことないやつで、廊下とかでたまに見たことあるやつで…。


名前もどこのクラスかも、同い年か先輩か年下かもわからない。



でも…妙に心に引っかかってるのは何だろう。




窓から差し込む夕焼けの光のせいか、そいつの顔は妙に赤く見えた。





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