藤井先輩と私。
頑張る!?



「俺のことを好きにさせてみせるから覚悟しろよ!」




梶瀬くんってこんなキャラだったっけ?


梶瀬くんはいそいそと携帯電話を取り出した。


「橋宮!メルアドと番号教えて?」


「なんで?」


「橋宮と同じ学校じゃないし、毎日は会えないだろ?だからメールとか電話したいなって」


私は流されるまま、アドレスを交換した。


ユカは、私と梶瀬くんの赤外線送受信をあきれた目で黙って見ていた。


あっ、お父さんや先生以外で男の人のアドレスは梶瀬くんが初めてだ。



「じゃあ、またメールする!」

交換し終えると、梶瀬くんは満面の笑顔で帰って行った。











「ど…どどどうしよう!ユカぁ」


「あたし知ーらない♪」


「助けてよユカ様ぁ!」


いくらすがりついても、ユカは「私に任せなさい」とは、言ってくれなかった。



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