【短編】疲れた時には③
「なんなんですか!その溜め息!」

「お前さ~もう少し、恋する乙女になれよ。」

ブチン

何かが彼女の中で切れたみたいだ…

まぁ…葉っぱをかけてみたんだが…

やり過ぎたか?

「もう一度、こちらで考え直します。営業部にも声をかけて、取引先に行くのを待ってもらいます。」

彼女から、いかにも怒ってるオーラが漂っているが…彼女も理解しているはずだ。

俺の言いたい事を、それだけの信頼関係があるんだから。

「1週間だ。」

「5日で充分です!!」

そう言って、踵を返す彼女にとどめの一撃…ならぬ、とどめの一言…

「恋しろよ」

聞こえているだろうが、無視をして出ていった。

「まったく…素直じゃないんだから♪」
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