Truth
ウィンクをしながら春人は答えた。その言葉に信二の顔はみるみる青ざめていく。
「じっ冗談だって冗談!本当に書いてあったわけじゃないんだしさ。な?」
「あっあぁ…」
「とにかく、次の満月までに真実を突き止めちゃえば良いんだからさ、なっ信二!」
「次の満月っていつだ?」
「えっと…。あ、明日だ。」
「まじかよ!時間ねぇ!無理だ!俺まだ24歳なのに死ぬのかあああっ!」
周りの客が好奇の視線を信二達に向けていた。
「なぁどうすれば良いんだよ北澤さあぁんっ!」
「おっ落ち着け!とにかく警察に、この事件の資料を見せてもらったりとか、あとは北澤の両親とかに聞きに行こうぜ?」
「そんな事、警察が教えてくれんのかよ?それに北澤ん家なんて知らねーよ!」
「俺ら北澤と同じクラスだっただろう?だから、まずは担任の所に聞きに行こうぜ?ほら、こないだ二十歳の時に同窓会で先生の住所教えてもらったよな!」
「それなら手帳に書いてあったよーな気がする。」
「じゃ、早速行くか。善は急げっていうし、それに早くしないと…な。」
さらに顔を青ざめさせた信二は春人の腕を引っ張り、急いで店を出た。
そして2人は 隣町の先生の元へ。