Truth


―その時だった。
12時を知らす寺の鐘が鳴った。

もうタイムリミットの時間だ。





「イヤァァッ!」


そして次の瞬間、今井は信二によって階段の下へと突き飛ばされ転がり落ちた。



信二は彼女の背中を押した手を見た。


「っ!俺…この感触を知ってる。」


悲鳴、重み、映像を覚えている。

頭は忘れていたが、体が覚えている。





「本当の犯人、わかったか?」


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