Truth
「よっ信二!」
「いきなり呼び出して悪かったな。」
「いやいや、信二の為ならどこへだって飛んでいきますって。」
「さんきゅ。今回は俺が奢る」
「さっすが信二様。よっ太っ腹!」
「…真面目な話しても良いか?」
信二が俯きながら そういうと、春人は茶化すのを止めた。
しばし続いた2人の沈黙を破ったのは信二の方だった。
「実はさ、こないだ春人が言ってた17年前の事件の話の事なんだけど…」
「…わかったのか。」
ため息をつきながら春人は言った。
「?。と、とりあえずコレを見てくれ。」
そう言って信二はグシャグシャになった手紙を春人に差し出した。
「北澤敬子…。」
「そう。俺宛てに今日届いたんだ。中を読んでみてほしい。」
春人は躊躇なく手紙を取り出して読んだ。