Truth


あれは今から17年前の冬で…

俺らのクラスに北澤敬子っていう、あまり目立たない女子がいたろ?

ある日、北澤は神社の階段の下で頭から血を流していた。

第一発見者は通りかかった通行人で、すぐに救急車呼ばれ搬送されたが、

彼女は死んでいた。

警察が辺りを捜索し、神社の近くに住む人が階段の上から女の子が悲鳴を上げながら転げ落ちてきたという証言を得た。

そして彼女の死因を、神社の階段から足を滑らせ、彼女自身による不慮の事故としたらしいんだ。」


「そうだったのか…」

信二は、あまり事件があった日、自分が何をしていたのか覚えていない事は黙っていた。

「初め手紙がきた時は北澤って誰だって思ってた。でも春人の話を聞いて、なんとなくだけど思い出せてきた気がする。」

「早く思い出せよ…?」

「あ、あぁ。あとさ、この手紙の最後に何て書いてあったと思う?」

「《しかしもし、貴方が…》ってやつか。んー、《貴方を殺します》だったりしてぇ。」


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