nINe
助けてくれたとき、俺の女だって言ってくれたけど、恋人って感じは全くない。





今までと何も変わらない。



やっぱりちゃんと告白するべきだよね…。



そんなことを考えていると、みんながクスクス笑っていた。



ん?




私はみんなとお昼中。



そしてみんなが笑っているってことは…。



私はお弁当箱を見た。



「唐揚げがない!!!」



「「「「「あはははははっ!!!」」」」」



「本当丗那隙ありすぎ。」



フッと笑う晃平。



「返してよおおおお!」


「もう胃の中だっつの。」


私は晃平を睨んだ。



「その顔そそるんだけど。」


あぁあああああ!!悔しいぃ!!



私は頬を思いっきり膨らませた。



すると晃平は親指と中指で私の頬を潰した。



「ぶっ!」


私の頬の中の空気が一気に抜けた。
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