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私は目を逸らし、俯いた。



「えっと、敬語やめてください‥。何か違和感があって‥。」



「フッ。丗那ちゃん可愛いね。」



「///」


そんなことないです!



「彼氏いないなら俺と付き合ってみない?」


「えっ!」


「これ本気。」


「…。」


私は先輩を見た。



先輩は優しく微笑んでいる。



「丗那ちゃん?」


「あっ‥えっと。ごめんなさい‥。」


「残念だな。」


ニコッと笑う先輩。



これ本気って言葉も本気なのか疑ってしまう。




の前に私には好きな人がいるし。






ジュースを飲み終えた時点で終了。


私と和華はホストクラブを後にした。



「丗那やばーい。」


和華はデレデレのままだ。



妄想してるな、きっと。
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