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二人で人がごった返した廊下を歩く。



「ねぇ、丗那私サクヤ先輩に本気になってもいいかなぁ。」



「…いいんじゃない?」



「あぁ‥もう一回行かない?」



「‥行かない。」



和華はすぐ本気になる。



本当イケメン好きなんだから。




「でもさぁ、あんなかっこいい先輩いたの知らなかったぁ。」



「晃平たちが目立ちすぎてるからじゃない?」



「だねぇえ。」



和華はニヤニヤ。超ご機嫌。



晃平たちはファンクラブがあるくらいだからね。



「あ、純。」


「あ、本当だ。」



少し先に純の姿があった。



人が沢山いて思うように進めない。



少し近づいたとき。



「丗那!」


「ん?」


和華が純の隣を指差した。



純の隣には背の低くて可愛らしい女の子がいた。
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