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和華は私を見て言いきった。


「美奈も恋してる。」


「え!?」


「まぁ、勘だけど。」


ニコッと笑う和華の目は自信に溢れていた。


美奈も、恋を‥。



誰なんだろう、好きな人。



私たちは恋バナに華を咲かせ、帰宅した。







和華はサクヤ先輩をマジで狙うらしい。






帰宅して自分の部屋に入った。



鞄をゴトッと床に落とし、私はベッドに倒れた。



軋むベッド。



…はぁ…。




告白かぁ…。



そんな勇気私にはない…。



でもこのままでもいいって、たまに本気で思うことがある。



逃げてるのはわかってる。



でも恥ずかしいんだもん…。







晃平は今何してるかなぁ…。
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