nINe
私が首を傾げていると、和華が手招きをした。



私はみんなのそばに立った。



「実は、紗代と純から報告がありまーす!」


和華が大きい声で言った。



「ほら、純。」


「あ―‥俺ら付き合うことになったから。」


「え!本当に!?」


「そういうことだから。」


紗代が頬を赤く染めて照れ臭そうにいった。



「おめでとう!!」


すると紗代は立ち上がり、私の耳元に顔を近づけた。



「次は丗那だからね。」


「///」


私は紗代を見た。


紗代はフッと笑った。



紗代は凄いや。



有言実行ってこういうことだよね。



「おめでとう!今からご馳走作らなきゃ。みんな食べてくでしょ?」



後ろからお母さんが叫んだ。



「はい!頂きます!」


美月はニコッと笑い返す。



「美月の祝いじゃないんだけど?」


紗代が美月を呆れたように見た。


それを見てみんな笑った。
< 143 / 394 >

この作品をシェア

pagetop