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「いっ、いいよ!自分で食べれる!」


「いつも取られるくせに?」


「…。」


クスクス笑う美月。



確かにその通りだから言い返せない。



「ほら。」


「///」


私は恥ずかしいけど、口を開けた。



すると美月は私の口に入れるとみせかけ自分が食べた。



「あー!!美月ひどい!」


「ははっ!」


私は自分で唐揚げを取り、食べた。


「いいもん!」


「拗ねるなよ。」


クスクス笑いながら言うな!


その時晃平が立ち上がった。



「晃平?」


純が晃平を見上げ言った。


「トイレ。」


そう言ってリビングを出て行った。


「丗那。」


「ん?」


美月を見ると笑っている。


私は何かと思いテーブルを見た。



すると唐揚げ全てが美月の取り皿の中にあった。


「美月独占禁止!!!」


「ははっ!いる?」


「…。」



私は美月を睨んだ。



クスクス笑う美月。


くそぅ!!悔しい。
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