nINe
「だってそうだろ?もう1年半我慢してることになる。」


「そうだな…。」



純は罰が悪そうに目を逸らした。



昨日のこと後悔してる?



「純は紗代のこと好き?」


私はそんなことを口走っていた。



「ん、好きだ。」


純は私を真っ直ぐ見つめ言い切った。



じゃあ、昨日のは遊び?



でもそれってどうなんだろう‥。



男としてはやっぱり‥その‥ヤりたいんだろうし?



でも、好きじゃない子とヤるってのも間違ってる。



なんか複雑かも。



そのとき、紗代がリビングに入ってきた。




私は立ち上がり、紗代の腕を引っ張った。



「丗那、どうしたの?」


「ちょっと来て。」



私は紗代と2階に上がった。




私の部屋に入り、ベッドに並んで座る。
< 348 / 394 >

この作品をシェア

pagetop