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「どうしたの?」


「紗代‥違ってたらごめんね。もしかして‥晃汰のこと引きずってる?」



「…うん。正直怖い。」



「…。」



「またあのときのように捨てられるんじゃないかって。」



紗代は笑ってるけど、涙目だ。



「紗代、純はそんな男じゃ…。」


ないって言おうとしてやめた。


昨日のことがあるから。



「わかってるよ。純は晃汰と違う。わかってるんだけど…。」



「…。」


紗代はポロッと涙を流した。



私は紗代の背中を擦った。




「今まで拒んでた。」


「…。」


「純と一つになりたいけど、一歩が踏み出せない。」


「紗代‥。ごめんね、もっと早く気づいてあげられてたら‥。」



紗代は首を横に振った。



そのとき、部屋のドアが開いた。



私と紗代は同時に入り口を見た。



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