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「「っ…。」」


春真に言われドキッとした。



「あぁ。見た。」



晃平はサラッと言ってしまう。



「えっ!!丗那と晃平いたの!?」


「ごめん、和華…。」



和華ははぁっとため息をついた。




「私たちはセフレ。純が、紗代がヤらしてくれないって言うから‥つい‥。」



セっセフレ!?



「てか、春真は何で俺と丗那がリビングにいるってわかったんだよ。」




晃平は春真を見た。するとみんなが春真を見る。



「トイレに行ったとき、リビングから二人の声がしたから。」



「和華と純のことは何で?」



「寝付けなくて水飲もうと、キッチンに入ろうとしたら声が聞こえた。」



「「「…。」」」



まさか春真も知ってたなんて。




「お前は忍者かよ。足音たてずに。」



晃平は呆れたように笑った。



「まぁな。」



春真はフッと笑った。



「まさか見られてたとはね‥。」


和華は空笑いした。



「でもどうしてセフレなんて…。」



「私彼氏いないじゃん?その‥ヤりたくなったときに純に誘われてさ…。タイミングよかったって言ったら言葉悪いけど…。」



和華は俯いてしまった。

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