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「まぁ、このことは紗代には言わないから安心しろ。」



晃平はソファにぐったりもたれて言った。



「晃平!」


「何言ってんだよ!言うべきだろ!」


「みんな言わないで。」


「「丗那まで!」」


紗代には言っちゃダメなの…。絶対に。



「お願い。」


私はソファに座ったままお辞儀した。



「「わかった。」」


春真と美奈は空気を読み取ったのか、理解してくれた。



でも美月と有加は腑に落ちない様子。



「どうしてみんな。浮気だよ?」


「自分がそんなんされたらイヤじゃねぇの?」


「イヤだけど‥。でも事情があるの。」


紗代には。



「「…。」」



美月と有加は互いに顔を合わせ黙り込んでしまった。




異様な空気が漂う。



「和華、純とはもう関係をもつな。」


晃平が和華を真っ直ぐに見て言った。


「うん、もちろん。紗代とできたんだから、私はもう用済みだよ。」



「「「…。」」」



和華…。
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