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卒園
夏休みが明け、新学期が始まった。



「はぁ‥だるい‥。」


私は机に身を預け、ボソッと言った。



すると隣の春真がクスッと笑う。


「丗那ウケる。」


「だってぇ‥春真はだるくないの?」


「俺は常にだるいから。」


「…。」


それって結局だるいんじゃんね?




にしても、晃平と美月の姿が見つからない。



どこ行ったんだろ‥?



私は教室をキョロキョロしたがやっぱりいない。




すると廊下から和華と有加が走ってきた。




「丗那!!」



とても慌てた様子。



「どうしたの??」


「やばいよ!!!」


「何が?」


「晃平と美月がっ!!!」


二人はテンパっているのかまともに喋れない。



「二人とも落ち着け。」



春真は至って冷静だ。
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