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私は力なく席に座った。


どうして警察に捕まらなくちゃいけないの?




晃平と美月が何をしたって言うの…。




「丗那‥。」



春真は私の頭をポンポンとする。



私は涙が溢れそうになった。



晃平…。




何があったの?



いつも一緒にいた私にもわからない。



ヤダよ…。



それから授業なんて頭に入ってこなかった。




私の頭は数式を考える余裕なんてない。



晃平のことだけしか頭にない。




晃平。晃平。晃平。




どうしたらいいの…?




先生‥先生だ。




後で聞いてみよう。
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