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放課後

私たちは担任兼、美奈の彼氏のもとに行った。


「先生、晃平と美月に何があったんですか!?」


「‥これは言えないんだよ‥。」


「どうしてっ!」


「…。」



先生は困ったように目を逸らした。




「先生!!」


有加も先生にしがみつく。



何で言えないの…。




私は肩を落とし、歩いた。




「「丗那!?」」



私は学園を後にした。



俯いて歩いていると、涙がポタポタと落ちていく。




晃平っ…会いたいよ…。




「「丗那ー!!!」」


みんなが私のもとに走ってきた。



「丗那‥。」



美奈が私の背中を擦ってくれる。



私たちは近くの公園に入った。



私と美奈はベンチに座り、みんなは立ったまま。



私は涙を止めることができずに、ずっと泣いていた。



「でも、ファンクラブが騒がないのは何でだ?」
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