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春真が遠くを見つめ言った。


「確かにそうだよね。」


「普通ファンなら丗那みたいになってるよね。」



私は顔を上げた。



みんなは真剣に考えている。




「何かありそうだね。」


「ん。」


「でもあるとしたら‥何?」


みんなうーんと首を傾げる。




私は胸が苦しくなった。



「晃平と美月に共通すること?」


「何それ。」


「それがわかったら苦労しねぇよ。」


「ファンの子が何か知ってるかもね。」



美奈は思いついたように言った。



「よし、明日聞いてみよう。」


「だな。」



そして私たちはそれぞれの家路についた。







私は帰ってからも抜け殻だった。



何をするにも晃平のことしか考えられない。
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