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じゃあ、騒がないのは何で?



悲しそうにしないのはなぜ?



疑問ばかりが浮かんでくる。




昼休み




「どうだった?」


「ダメ。」



みんなが肩を落とした。



「どうなってんだ。」


「つうか、会長って誰?」


純と春真が互いに顔を合わせ首を傾げた。


「和華知らないの?」


「会長は公表されてない。ホームページ上ではいるんだけど、誰なのかまでは…。」



ホームページまであるの!?



って今はそれどころじゃない。




「ファンクラブの奴らが何か知ってることは間違いなさそうだよな。」


「ん。確実にな。」



晃平…。



「クソッ」


春真が舌打ちをし、悔しそうに遠くを見た。



「やっぱり先生に聞くしかできないんじゃない?」


和華が美奈を見て言う。


「私からも聞いたんだけど…。」


美奈は首を横に振った。
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