16番と33番 story1
卒業式が終わって
3年生ともお別れして
3日くらいすると
私達も終業式で
とうとうこのクラスで過ごす
最後の日が来た
朝一番に来て
誰もいない教室を
教卓に座って眺めてみた
皆の笑い声が響いてて(でもそれは幻聴で)
皆の笑顔が見えてて(でもそれは幻覚で)
いつもの休み時間の風景が見えて
(けどそれも幻で)
頬が濡れた気がした
「ナンデ変ワッチャッタンダロウ…
ナンデ素直ニナレナカッタンダロウ…」