16番と33番 story1



卒業式が終わって

3年生ともお別れして

3日くらいすると

私達も終業式で

とうとうこのクラスで過ごす

最後の日が来た

朝一番に来て

誰もいない教室を

教卓に座って眺めてみた

皆の笑い声が響いてて(でもそれは幻聴で)

皆の笑顔が見えてて(でもそれは幻覚で)

いつもの休み時間の風景が見えて

(けどそれも幻で)

頬が濡れた気がした


「ナンデ変ワッチャッタンダロウ…
 ナンデ素直ニナレナカッタンダロウ…」



< 28 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop