CL




言いつつ、騒がしい彼女の唇をキスで塞ぐ。

今度はすぐに離さない。

閉じられた唇の間を舌でなぞり、中に入れてと申請を出す。

それをツキコは恥ずかしがりながらも受諾してくれたようで、入り口を開けてくれる。

お邪魔しますと中に入って、礼儀のように歯並びをなぞる。

頬の内側をなぞってから、彼女の舌を絡め取った。

唇の隙間からツキコの声が漏れる。もう甘い。

お気に入りのその声がもっと聴きたくて、彼女の腰に回していた手をスルリと衣服の下に滑り込ませた。

華奢な体がビクッと跳ねる。


「…んんっ、ふ……あっ」

「…………っ」

「…んぅっ」


ツキコは何かを言おうとしたけど、でも言わせない。

どうしても今が午前中だということが頭から離れないようで、抱き寄せた体はまだ緊張気味だ。

それを安心させるように背中を撫でる。

やわらかくあたたかい、滑らかな肌は撫でていて気持ちいい。

キスをしながら、そうやってあやすように背中を撫でていると、ツキコも徐々に緊張がほぐれてきたようで。

ようやく力が抜けた彼女の体は、ベッドのシーツをよく沈ませた。

その細い体をかばうようにして起き上がり、唇は離さないままに彼女を組み敷く。

片肘を彼女の顔の横について、もう片方の手は綺麗なくびれのある横腹を撫でた。

ツキコの手が、顔の横にある俺の腕を下からぎゅっと掴んだ。

どうやら苦しくなったらしい。

しょうがないかと思って唇を解放すると、彼女は途端に荒い息を吐いた。




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