CL
会長はたぶん、「かわいい」とかそういう口説き的文句に慣れてない。
あと勉強できるのに実はド天然だし、強がってるけど虫が大の苦手だし、甘いものを食べた時の幸せそうな顔とかマジたまらん。
くそかわいくないかそれ。超かわいいだろ絶対。
と、思ってしまえばもう虜。会長ホント好きです。
「…と、とにかくだね、わたしは今とっても暇なのだ!」
で、いつものごとく強気の姿勢でくる、と。
「会長、すっごい名案があるんですけど」
「ふむ。なんだね」
「この仕事を一緒にするっていうのはどうですか!」
「滅!」
「なんですかそれは俺に消えろと!?」
「少年、わたしはだね、仕事などしたくないのだよ!」
「ちょ、なんすかそれなんで生徒会入ったんすか今世紀最大にして最強の疑問っすよ!?」
「うむ。いい質問ではないか」
「うわめっちゃ上から目線ー…」
「わたしが生徒会に入った理由はだね、ずばり、このふっかふかの椅子に座りたかったからなのだ!」
「そこまで言い切られると呆れ通り越してもはや尊敬しますよね」
「そうだろうそうだろう」
「いや褒めてませんから」
「というわけで、わたしはこの椅子に座れたということだけでとても満足しているのだよ、少年」
「いやだからそれだけで満足されても困りますからホント。仕事してくださいマジで」
「ほほう。書記のキミに命令される筋合いなどないのだよ?頑張りたまえ書記クン」
「職権乱用!?」
「それよりもだね、わたしは暇なのだよ少年」
「ですからね会長。俺にはこの山のような仕事が…」
「ではこうしよう」