狼さまの赤ずきん


「あのぉ………」



「…」



「あの…起きてください…」




ツンツン




あたしはその男の子をつついた。



すると…




「……んん…」

ゴロン




男の子は何か言いながら寝返りをうった。





その瞬間あたしは息を飲んだ。






「…………キレイ…」




本当にキレイだった。

かっこいいを通り越していたんだ。







知らず知らずのうちにあたしはずっと顔を眺めていた………ら









< 5 / 81 >

この作品をシェア

pagetop