ツンデレ彼女の条件
そのいちっ!
彼女は愛らしくツインテールを揺らしながら言った。
「彰っ!水っ!!」
コイツは俺のこと“召使”くらいにしか思ってないらしい。
「何ボケッとしてるのよっ!私の言うことが聞けないの?」
ゴゴゴッと
効果音が聞こえてきそうほど低い声が後ろから聞こえてきたので
俺は大人しく言うことを聞くことにした。
はい、と水の入ったコップを渡せば
それをコクリと飲んだ彼女が俺のほうに振り向いて
可愛らしい笑顔を見せてくれた。
やっぱり可愛…「ぬるいわっ!やり直しっ!」……くねぇ
全然全く可愛くねぇコイツ
文句のひとつやふたつ
言ってやりたいところだが
上目遣いで「お願い」なんて言われちゃ
反抗する気も失せてしまう
.