ツンデレ彼女の条件
『で?どこに美しい可憐な少女がいるって?』
『もう突っ込まないぞー。あそこだ。』
ツンツンしやがって、このツンデレめっ!くそっ!コイツが俺のこと誘ったくせにっ!
冷たくしやがって、泣くぞゴラ。
なーんて考えながら俺は楓の指を指す方を見た。
『な?美人だろっ?!』
『え?あ、うーん…。微妙ー…。』
まぁ、美人の部類に入るんだろうけど…
さっきのツインテールの方がタイプだ。
『お前って贅沢だな』
『そんなことない、普通だ。』
ベシッと頭を叩かれた。
コラ、これ以上頭悪くなったらどうすんだ。
『ただ俺は、ツインテールが好きなんだ。』
叩かれた頭を片手で撫でつつ楓を見た。
『ねー、彼女ぉ!今、暇かなぁ?』
もうさっきの美人に興味をなくしたのかコイツ。
教室からかなり離れた場所で別な子をナンパしていた。