ツンデレ彼女の条件


『で?どこに美しい可憐な少女がいるって?』

『もう突っ込まないぞー。あそこだ。』


ツンツンしやがって、このツンデレめっ!くそっ!コイツが俺のこと誘ったくせにっ!

冷たくしやがって、泣くぞゴラ。


なーんて考えながら俺は楓の指を指す方を見た。


『な?美人だろっ?!』


『え?あ、うーん…。微妙ー…。』


まぁ、美人の部類に入るんだろうけど…




さっきのツインテールの方がタイプだ。



『お前って贅沢だな』

『そんなことない、普通だ。』



ベシッと頭を叩かれた。


コラ、これ以上頭悪くなったらどうすんだ。


『ただ俺は、ツインテールが好きなんだ。』



叩かれた頭を片手で撫でつつ楓を見た。


『ねー、彼女ぉ!今、暇かなぁ?』


もうさっきの美人に興味をなくしたのかコイツ。


教室からかなり離れた場所で別な子をナンパしていた。
< 6 / 16 >

この作品をシェア

pagetop