風神Ⅱ
こいつといるのが恥ずかしい…
あたしは静かに旭から離れた。
勿論一人盛り上がっている旭は気づくはずがない。
「そう言えば、風雅は何に出るの?」
あたしはさっきから何も言わない風雅に視線を剥けた。
「借り物と騎馬戦。」
風雅はパンをかじりながら言った。
風雅の言葉に馨が横で笑っている。
「何笑ってんの?馨。」
不思議に思いあたしが話しかける。
「いや、去年のことを思い出してな。」
馨の言葉にすぐに反応したのは風雅と何故か旭だった。