風神Ⅱ
お前は真城を仲間として割り切れるのかと聞いているように思えた。
実際それは当たりだったようで
「風雅……お前真城のこと「おい!!やべえぞ!!」
馨の声を遮り旭が慌てて走ってきた。
「どうした…」
風雅はそう言って真っ直ぐ旭を見た。
「真城が見当たらねぇ!中庭の方を探したらこれが…」
旭はポケットからあるものを取り出す。
それは風雅達が真城に渡したはずの黒い携帯だった。
風雅の眉間に深くシワがよってくる。
「今、空良達が不審な奴がいないか学校の周りを探してる。」
旭は現状を説明し風雅の指示を待った。