風神Ⅱ

｢じゃぁ､なんで風神とずっと一緒にいるわけ？｣




修人の問いかけにあたしの眉間にシワがよる｡




｢あんた達が勘違いするからでしょ｡｣




｢そうじゃなくて､別にずっと一緒にいなくても護衛は出来るだろ？風神はしたっぱの奴らだって十分強いんだ隠れて護衛させれば噂だってその内に消えるだろ？｣




修人は当たり前のように言う｡




｢あたしが風雅の女だってチェンメが流れてたんじゃないの？｣




あたしのそんな言葉を修人はハッと鼻で笑う｡




｢俺だってばかじゃねえよ｡絡まれてるのを助けて彼女ですなんて信じるわけねぇだろ｡｣




修人は面白そうに顔に笑みを浮かべる｡