風神Ⅱ
「ありがとう。」
あたしはそう言ってまた走り出す。
そして風雅のもとへ飛び込んだ。
風雅は強くそれでも優しくあたしを抱き締める。
そして
「いけ!!」
その声とともに風神の皆は一斉に黒蛇の面子に向かっていく。
あたしははっとして顔を上げる。
「風雅!修人…さっきの男の人を」
「あぁ、わかってる。もう安心しろ。」
あたしの言葉に風雅は頷きながら優しくあたしを支える。
風雅の言葉を聞いてあたしは体を風雅に預けた。