同居します



あたしの家は

駅のすぐ近くにある


歩いてると


「里美~ここらって金持ちゾーンぢゃないの??」

「そおかもねえ」


ゆきはきょろきょろしながらついてくる



「ここだよ~」

「え?!ここ?!」


驚くのも無理はないよね


白くて3階建ての一軒家


ひとりで住むには本当に広すぎるし…


でもローンもないし

パパが全部払っておいてくれたから

なにもしなくていい


「誰と住んでるの??」

「ひとりだよ♪」


そしたら、ゆきはなんて言っていいのか

わかんないらしくて

困った顔をしてた


「ママは里美を産んだのと同時に死んで、
パパは一昨年病気で死んぢゃったんだぁ…」


「…里美」


ぎゅっ


ゆきは今にも泣き出しそうな顔で

抱きしめてきた

「急にどおしたの??」


「話してくれてありがと。
変なこと聞いてごめんね
あたし里美大好きだよ」


泣きながらゆきは

そう言ってくれた


「里美も…

里美、いままでひとりで寂しかった…」


「これからはあたしが泊まりいける日は

来るから。

ずっと一緒いてあげる。

あ!でも彼氏くんが出来たら大丈夫ね♪」


そお言ってちょっと腫れた目で

ウインクするゆきは本当に

綺麗で大好きだなって

思えたよ


ありがとうね

ゆき



< 17 / 80 >

この作品をシェア

pagetop