同居します
あたしの家は
駅のすぐ近くにある
歩いてると
「里美~ここらって金持ちゾーンぢゃないの??」
「そおかもねえ」
ゆきはきょろきょろしながらついてくる
「ここだよ~」
「え?!ここ?!」
驚くのも無理はないよね
白くて3階建ての一軒家
ひとりで住むには本当に広すぎるし…
でもローンもないし
パパが全部払っておいてくれたから
なにもしなくていい
「誰と住んでるの??」
「ひとりだよ♪」
そしたら、ゆきはなんて言っていいのか
わかんないらしくて
困った顔をしてた
「ママは里美を産んだのと同時に死んで、
パパは一昨年病気で死んぢゃったんだぁ…」
「…里美」
ぎゅっ
ゆきは今にも泣き出しそうな顔で
抱きしめてきた
「急にどおしたの??」
「話してくれてありがと。
変なこと聞いてごめんね
あたし里美大好きだよ」
泣きながらゆきは
そう言ってくれた
「里美も…
里美、いままでひとりで寂しかった…」
「これからはあたしが泊まりいける日は
来るから。
ずっと一緒いてあげる。
あ!でも彼氏くんが出来たら大丈夫ね♪」
そお言ってちょっと腫れた目で
ウインクするゆきは本当に
綺麗で大好きだなって
思えたよ
ありがとうね
ゆき