人こそ美味 part2
俺はルナと呼ばれる女の白い肌を舐めるように撫でる。
「そう、だな……」
俺は永原に買い取り額を告げる。
只今、人身売買中。
「この前より安いじゃん!!」
金にしか目が無い女だなぁ。
「少し小柄だから」
俺が値引きした正当な理由。
「小柄でも好みのタイプなんでしょ!?」
少しヒステリックな声が返ってきた。
「お前の思ってる“好み”の事じゃない」
「どーゆー意味!?」
もっと静かに喋れないのか?
「可愛いとか見た目じゃなくて、肉の付き方」
淡々と喋る俺を混乱した顔で見つめる永原。
余計解らなくなってしまう事を言ってしまった、か?