人こそ美味 part2
私の売りモノ
肉の付き方!?
顔じゃなくて体が好み!?
意味が解らず色々な考えが頭を駆け巡る。
考えは交差し更に理解不能になる。
「あのさ…今まで連れて来た女の子達は何故に居るの?」
私の本能が“聞いてはならない”とサイレンを鳴らしたが、口を止める事が出来なかった。
純は立ち上がり私を正面から見る。
その瞳に恐ろしさを感じる。
警報サイレンに怒鳴られた気がした。
私自身、そう思った。
「…ついて来て」
純は私の横を通り過ぎ、監禁室を出て行った。
私は眠る糞女を残し、鉄格子の扉に鍵をかけ、純の後を追う。
純は隣の扉の前で待っていた。
「永原から買った女はみんなここに居る」
こんな所に閉じ込められているのか…。
勿論、可愛そうだなんて思わない。
だって私は純に売ったのだから。
女をどうしようと、買った純の勝手。
私を見た女達は一体どんな顔をするのだろう?
ちょっと楽しみ。
純がL字の取ってを下ろす。
体に力が入る。
真っ暗な部屋に一筋の光が射す。
純がスイッチを入れ、裸電球が辺りを照らした時、私は恐ろしい光景を目の当たりにしてしまった。