人こそ美味 part2

「わっ、あれは硝子の…部屋?」

「今は冷蔵庫だ」

秋菜は巨大冷蔵庫に興味津々だ。

「連れて来た女はこの監禁室に入れて殺す。その後奥の部屋でバラす」

各部屋の扉を指差し説明する。

「真ん中の部屋は?」

説明しなかった部屋の扉を秋菜が指差す。

その部屋には今まで食べた女達の頭蓋骨が、ズラリと並べられている。

「女達の墓場だ。見るか?」

秋菜の顔が露骨に引きつる。

「止めておく」

もう直ぐでお前も仲間入りだ。

「それじゃぁ、その部屋見せてあげる」

俺は監禁室の扉を顎で指す。

「先に言っておくけど、私を殺したらここに警察が来るわよ。家に貴方に殺されたって遺書を書いておいたから」

これはまた…。

「ご丁寧に」

< 112 / 142 >

この作品をシェア

pagetop