人こそ美味 part2
秋菜の左胸目掛けて、頭上に上げたナイフを一気に降り下ろす。
深く深く、ナイフが肉を裂き、心臓を突き刺した。
「ぐぁっ…うっ、ぁあッ!」
しばらく呻き痙攣が止まると、秋菜は息をしなくなった。
ユルユルになった秋菜の中からナニを抜く。
俺に死体を犯す趣味はない。
傷口を押さえ死んだ秋菜の心臓が止まって一分。
何かの本で_心臓が止まってから7分間脳は動いている_と書いてあったのを思い出した。
俺にそれを確認する術は無いが、今も脳が動いているのか興味がある。
己の血が伝う秋菜の頬に手を伸ばす。
血を擦る様に頬を撫で、唇に触れる。
鎖骨をなぞり左胸の傷口を撫で、血溜まりの臍…秘部に向かわせた手を止め、胃の上に戻す。
ここに俺の精液があるのだろうか?
ただの思い付きだが、ナイフを手に取り肉を切る。
肉を開き傷口に両手を入れ、手探りで胃を食道から切り離し取り出す。
胃を切り裏返しにしてみる。
ボタボタとピンク色の液体が血だらけの死体に落ちる。
血と精子が混ざっていたらしい。
量が少ないから残りは腸にあるのだろうか。
そこまで引きずり出す気にはなれなかったので、ナイフをベッドに投げて風呂に向かった。