人こそ美味 part2
俺の花壇
さっぱりした素肌にバスローブという格好で、不良品が寝転ぶ部屋へ向かう。
寝室…秋菜にはそう言ったがこの部屋は俺の寝室ではなくゲストルームだ。
ベッドのシーツも枕カバーも布団も全て処分する。
壁に飛んだ血はとっておこう。
問題はこの不良品だ。
腹が裂け、胃を抉り出された女をどう始末しようか。
バラバラにして毎日ちょっとずつ捨てるか?
いや駄目だ、ゴミ収集員はゴミの重みで中身が判ってしまう。
山に捨てに行くか?
駄目だ、誰かに見られる可能性が高くなる。
庭に埋めるか?
いや、それこそ誰かに……ん?いや待てよ、俺の家の周りは誰も住んでいない。
前後の家も左右の家も、斜めの家にも住人は居ない。
一番リスクが低いのかもしれない。
カーテン越しに見える光はオレンジ色だった。
もうすぐ夜になる。