人こそ美味 part2
「雅の言う通り秋菜は殺して埋めた」
「肉にしなかったのは…ヤったから、なんでしょ?」
自分の体液で汚れた女は喰わない、と以前雅には話していた。
「いや、アイツは単に喰う気が」
「嘘つかないで」
雅の言葉に俺の言い訳は遮られた。
「ホントの事言って」
しばらく沈黙を続けたが、雅の熱い視線に負け白状した。
「ヤっちゃった。……と言うかヤられた」
言葉にすると情けない。
犯されたのが俺だと知って雅は目を丸くした。
「襲われた、の?」
雅は体を前のめりにして聞いてきた。
よほど信じられないのだろう。
俺は首を縦に振った。
「秋菜を汚した……いや、勝手に汚れたから殺して埋めた。ごめん、雅がいるのに拒めなかった」
頭を下げる俺を見て雅はクスッと笑った。